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01 アルミニウムやマグネシウム合金も熱処理によって強くなる
アルミニウム合金では、Al-Cu-Si系のAC2A、Al-Si-Mg系のAC4A、Al-Si-Cu系のADC12などは溶体化処理→時効処理(T6処理)を施すことによって強度を高めることができます。熱処理温度は合金の種類によって若干異なりますが、溶体化温度は500〜530℃、時効処理温度は150〜250℃の範囲です。マグネシウム合金には、Mg-Al系、Mg-Al-Zn系、Mg-Zn系などがあり、T6処理によって強度を高めることができます。溶体化処理温度は400~530℃、時効処理温度は150~250℃です。これらはJISで質別記号が規定されています。
基本記号 | 細分記号 | 意味 |
F:製造のまま | ||
O:焼なまし(最も軟らかい状態) | ||
H:加工硬化 | H1 | 加工硬化だけ |
H2 | 加工硬化後適度に軟化熱処理 | |
H3 | 加工硬化後安定化処理 | |
H4 | 加工効果後塗装 | |
W:溶体化処理(溶体化処理後常温で自然時効する合金だけに適用) |
T:熱処理 | T1 | 高温加工から冷却後自然時効 |
T2 | 高温加工から冷却後冷間加工を行い、さらに自然時効 | |
T3 | 溶体化処理後冷間加工を行い、さらに自然時効 | |
T4 | 溶体化処理後自然時効 | |
T5 | 高温加工から冷却後人工時効硬化処理 | |
T6 | 溶体化処理後人工時効硬化処理 | |
T7 | 溶体化処理後安定化処理 | |
T8 | 溶体化処理後冷間加工を行い、さらに人工時効硬化処理 | |
T9 | 溶体化処理後人工時効硬化処理を行い、さらに冷間加工 | |
T10 | 高温加工から冷却後冷間加工を行い、さらに人工時効硬化処理 |
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