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01 自分を犠牲にして鋼を守る亜鉛めっき
亜鉛(Zn)めっきは鋼の防錆を目的として多用されており、他の表面処理に比べて防錆期間が長く、経済的にも有利な表面処理です。この防食原理は、水分のある環境では、鉄(Fe)よりも腐食されやすいZnがアノードになって溶出するため、下地である鋼は腐食から守られることによるものであり、このような防食法を犠牲防食といいます。Znが溶解してしまうまでその効果が保たれますから、鋼は長期間腐食から守られるのです。
図に、ZnめっきしたS15Cの断面組織を示します。めっきのままで組織を現出するためのエッチングを行うと、めっき膜の直下はほとんどエッチングされません。このように鋼が腐食環境に露出していても、直近のZnに守られていることがわかります。Zn膜を除去してエッチングしたものは、全面均一にエッチングされており、いかにZnの存在が大きいかを表しています。
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